「第61回全日本スキー技術選手権大会」レポート(その3)

予選1日目(3月7日) 

いよいよ技術選手権大会初日を迎る。割と暖かな前日だったので若干雪質が緩み、それが夜に冷やされてかなり締まった雪面状況となった。 

班編成について説明すると、女子は選手・FRともに1班目にまとまり、男子は選手・FRともに3班目にまとまった。2種目同時進行だが、このまとまりでコーチ陣としても大変サポートし易かった。 

1種目目はエリートコース(不整地)からのスタートとなる。身体はしっかり動くだろうか、程よい緊張感だろうか。どのラインを選んで滑るかも得点に関わってくる。コースインスペクションを踏まえてライン取りをしていく。 

我が県トップバッターは荻津 遥選手。スキーヤーズレフト側のラインを選択して慎重にライン取り。続く寺門 咲歩選手もほぼ同様のライン取りをする。男子トップバッターは伊藤 愼悟選手がFRとして滑走、コブは得意種目なので果敢に攻めていく。続く大場 貴登選手はゴールで着地しきれなったのが悔やまれるが若さ溢れる滑りだ。原 貴雅選手は滑走順的にFRからの情報を伝えられた。下で見ていてもとても安心できる余裕を持った滑りだ。高田悠太郎選手は地元北海道での開催で気合十分、滑りも上手くまとめてゴール。 

2種目目は遊園地に飛び込むような斜面、ジャイアントコースで大回り。どの選手もコース幅の半分ぐらいの横スペースでターンしてくる。2種目目なので競技スタート順がローテーションするが、女子はFRの黒澤 小夏選手、荻津選手、寺門選手の順で滑走。男子はFRの伊藤選手の次は高田選手、大場選手、原選手と果敢に滑り降りてくる。前日とのバーンの状況変化にどう対応するかも技量を問われるところだ。ジャイアントコース下で見る我が県の選手、先ほどまでの緊張気味の面持ちからホッと笑顔が零れる瞬間にゴール後ろに見える観覧車が華を添える。 (つづく)

↑この画像をこちらから取らせていただきました。元の画像もご覧ください。