「第62回全日本スキー技術選手権大会」レポート④
予選2日目(3月7日)
大会参加者のリフト券を購入する場合は手続きが必要となる。利用する前日の 16 時迄に申し込まなければならない。それでも翌日の朝 7 時に受け取りとなる。朝 6 時半には支度を整えて、朝 7 時に WEST 券売所でリフト券購入の申請書を提出。後ろを振り返ると、とて も気持ちの良い天気なので「映える」写真を撮った。リフト券を受け取って 07:20 にウェス ト第一クワッドリフトに乗車。リフトを降りてからエリートコース下部までは少し登らなければならない。各県コーチの場所取り合戦がスタートする。朝から各県コーチの朝のちょっとした戦い(笑)
本日も前日同様にコーチは 3 名体制。昨日スタットとしてサポートしてもらった大場選手 も FR の役目がある。幸いにもエリートコースはコースが短いので、コート下部で筆者が待機する。
エリートコースの実施種目は不整地小回り。朝 9 時丁度に良く晴れた空の下で菊池香琳選 手が前走。コース上部で役員から指示されたコースを滑走する。自分で選んだラインではないが正選手顔負けのとても良いリズムと滑走感で滑り降りてくる。各県コーチからの質問 にしっかりと回答。前走も 2 日目となり慣れもあるのか緊張した様子も感じられなかった。 いよいよ荻津遥選手が滑走する。昨年の全日本の後にコブの練習をしたと彼女。昨年よりも安定した滑走で昨年よりもポイントが高い。続いて平井悠希選手の滑走。昨年は技術選を 1 年間お休みとなったが、そのブランクを感じさせない安定感のある滑り。先ず先ずのポイントをたたき出す。
エリートコースの不整地が順調に進んでいたが、女子 2 班目に差し掛かった 9 時 50 分過ぎになると雪が降り始める。徐々に雪の降りも強くなってくるが競技進行の妨げになるほどではない。
そしてエリートコースでの 3 回目のスタート、男子 3 班のスタートとなる。この班の FR に付いている大場貴登選手の滑走。雪の降りも強くなる中で刻々と変化するバーン状況に各県のコーチからバーン状況の確認の受け答えが行われる。視界はどうなのか、凹凸はハッキリ見えるのか、引っ掛かりはないか、雪の溜まっている箇所はないのか・・・そうした質問が飛んでくる。
この男子3班の中盤に差し掛かった辺りから雪に寄る視界不良で断続的に競技中断となる。
- エリートコースの競技中断と再開の様子(ジャイアントコースもほぼ同様)
- 09:00 競技開始
- 11:15 競技一時中断
- 11:32 競技再開
- 11:49 競技一時中断
- 12:01 競技再開
- 12:04 競技一時中断
- 12:06 競技再開
- 12:07 競技一時中断
- 12:08 競技再開
- 12:28 競技中断
- 13:13 緊急 TCM(1)
- 13:43 緊急 TCM(2)
- 13:58 競技再開
以上の様に 12:28 から約 1 時間半に及ぶ競技中断となり、種目キャンセルが頭をよぎっ た・・・競技終了時間を考慮するとギリギリの競技再開だった。
ジャイアントコースも同様に競技中断となっていた。ジャイアントコースでのロングターンの種目を終えた林大祐選手がエリートコースのコブを滑走し始めたのは大場貴登選手の前走から約 3 時間半後だった。その間に平井選手、荻津選手、菊池選手がコート整備をしつつ暖かい飲み物を差し入れに筆者の元に来てくれたのは本当に有難かった。 林大祐選手、原貴雅選手も無事にコブを滑り切り夕方の予選成績を待つこととなる。