「第62回全日本スキー技術選手権大会」レポート②

公式練習・デモンストレーター選考会(3 月 5 日)

公式練習・デモンストレーター選考会(3 月 5 日) 昨日の天気予報通り朝から雪。朝から少し肌寒い。新たな試みとして今大会は大会初日に公式練習とデモンストレーター選考会を同時進行。午前中はデモンストレーター選考会をエリートコースで実施、公式練習はジャイアント、ダイナミックコースで実施する。我が茨城県チームの公式練習はジャイアントコースから実施。先ずはロングターンでコートの状況 を把握。その後は2手に分かれてダイナミックコースでのロング組とジャイアントコース のショート組にわかれる。

筆者もコーチインスペクションでジャイアントコースをサイドスリップ(横滑り)で試走を したが、大変滑りにくいコース状況だ。ここ数日の暖かな天候で緩んだ雪が夜間に凍ってハードバーンとなる。加えてまるで砂のような雪で覆われる状況。これは足場がなくスキーも動かしづらいだろうな・・・と感じた。やはりジャイアントコースを滑ってくる選手はかな り苦労している。ゴールエリアで待ち構えているエリアに来た選手が「足場がない・・・」 と漏らす。一部の上位と思われる選手はこのようなバーン状況でも難なく滑り降りてく る・・・

ジャイアントコースはウェーブが2か所設定されている。最初のウェーブは自分のタイミ ングで入るのは難しくないが、2つ目のウェーブでターンの入りを合わせるのがポイントとなる。ウェーブも左右の端と真ん中でも形状が異なっており、入り方によってはより大きな起伏を超えることになる。普段の練習の中でウェーブを練習することは中々できないので、コースインスペクションでしっかり確認することが肝要と思われた。 デモンストレーター選考会は本日午前中で終了した為、午後からはジャイアント、ダイナミ ックコースに加えてエリート、タイガーコースでの公式練習が可能となった。 エリートコースのコブは一見するとそれほど難しくはなさそうだが、意外と滑りづらい気がする。私がインスペクションで入った時とその後で選手がインスペクションした後でも コース状況は刻々と変化する。インスペクション後の選手の練習を見ているとセンターは意外と少し難しそうで、自信のありそうな選手はガンガン降りてくる。下からみてセンターの1本左側のラインはまだラインが浅いように見え、比較的女子選手の滑走者が多いよう に見受けられる。下から見て一番右側のラインは滑走者の状況を見ると比較的滑りやすそうな印象を受けた。

この日コーチ陣はまだ2名しかおらず、ビデオ撮りも中々難しい。コートの上と下にコーチがいる必要がある為だ。午前はダイナミックコースでロングとショートのビデオ撮り、午後はダイナミックでフリーのビデオ撮りを実施した。

夕方に開催された TCM では翌日からの競技について諸注意事項などの確認。その後、ブロ ック毎に FR(前走)を決めていく。北関東ブロック・男子は茨城の他に埼玉、栃木からも補欠選手が同行。女子は茨城の他に埼玉から補欠選手が同行していた。協議の結果、FR は我が茨城県では男子:予選 2 日目・決勝、女子:予選 1 日目・予選 2 日目となった。

上から、平井選手、菊池選手、荻津選手